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白樺派のカレー給食

湖北台中学校での給食

白樺派のカレーで給食 
   
2011年6月14日(火)  
我孫子市立湖北台中学校

 2011年6月14日(火)市内湖北台の我孫子市立湖北台中学校では、給食に我孫子の名物「白樺派のカレー」が出てきました。
 今から95年ぐらい前に、白樺派の文人達が食べていたという美味しいカレーを、全校生徒に味わってもらおうという事でした。これは、栄養士の坂東先生の発案で、吉原幸作校長先生の後押しもあって実現しました。

 吉原校長と坂東先生には事前に「白樺派のカレー絵巻」をお渡しし、生徒たちには「白樺派のカレーって?」の刷りものを読んでもらいました。

 当日朝7時半、調理は玉葱の皮むきから始まって、4時間かけて全校生徒と先生350人分のカレーを完成させました。ざっと食材を紹介しますと、玉葱(半分は炒めてペースト状に、半分は形を残して)ジャガイモ、人参、ブロッコリー、味噌、ニンニク、生姜、すりおろしりんご、チャツネ、パプリカ等でした。玉葱、ジャガイモ、ブロッコリーは我孫子産、人参は千葉県産、肝心の味噌は我孫子市布佐のヤマツネ産で、しっかりと地元産にこだわっていました。ブロッコリーは栄養バランスを考えて、そして肉は国産の豚のバラ肉を使って、煮すぎて固くならないように、予め赤ワインで柔らかく下処理をするという気の使い方でした。(もちろんアルコールは完全に飛ばしていますよ)

 ※当日は、豚肉は成田市産を使う予定でしたが、お肉屋さんが日にちを間違えてしまって残念でした。

 ※我孫子市では地産地消を推進するため、学校給食に地元産野菜を使用しています。湖北台中学校では、地元農家と契約して、直接購入しています。市内小中学校で使用している給食のお米は、全て我孫子産コシヒカリです。

盛り付け風景
湖北台中の白樺派のカレー
白樺派のカレーに舌鼓
大きなおなべがあっという間に空っぽ!

 いよいよ、吉原校長と試食です。ガラス瓶の牛乳とサラダ、デザートには旬の枇杷が付いていました。

吉原校長「うーん美味い、僕は辛いもの好きだからもう少しスパイシーでもいいけれど、生徒にはちょうどいいかな。」

私「野菜がよく煮込まれていて、バランスのよいマイルドな味を出していましたね。牛乳がカレーに合う事を発見しました。」

試食する吉原校長先生

 坂東先生に、どんなところに気を使ったか聞きましたら、「食材の選定はもちろんですが、カレーの色に深みを出すために、しっかりと煮込みました。それから、ローカロリー仕立てにするために、油をあまり使わずに小麦粉を煎ったものをルウとして使いました。」
 福神漬けも美味しかったので、坂東先生に聞いてみましたら、野菜原料が全て国産の、アサダの福神漬け(※)を使ったそうです。

※名古屋市に本社がある、株式会社アサダの製品です。HPでは着色料、保存料、人工甘味料は不使用で、甘味は砂糖のみとのことでした。

校長先生と坂東先生

 坂東先生と一緒に、食事中の各教室を訪れました。生徒たちは、食べる事とお替りに夢中でしたが、坂東先生は、「玉葱とジャガイモ、ブロッコリーは地元産ですよ」「お味噌入ってるのわかる?」缶を示して「当時はね、このC&B純カレーだけが日本にあって、だから白樺派のカレーはこのカレー粉を使っているの」「すごい!サラダが残っていない」等々いろいろと話しかけていて、こういう事も立派な食育だなと感じました。どのクラスも、カレーもご飯も完食でした。

このC&B純カレーを使いました
生徒に説明する坂東先生

(取材 吉澤淳一)

<湖北台中に作成いただいた資料です>

ドキュメント 台中バージョン 白樺派のカレーができるまで
<PDF 267KB>

湖北台中のみなさま、ご協力ありがとうございました!

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