白樺派のカレー
ニュースレター16号
2024年11月発行
ユニークなアイデアで本の愛好家を惹きつけるサクラdeブックス
2024年6月に千葉県佐倉市にオープンしたサクラdeブックス(サクラドブックス)は、カフェを備えた書店で、色々な形で本と触れ合うことができます。
また、我孫子市以外で白樺派のカレーを提供いただいている初めてのお店です。オーナーの佐藤みゆさんにお話を伺いました。
1階の書店は特徴あるコーナーが魅力
1階はシェア型書店、絵本日和の本棚、ギャラリーコーナー、美術と文学の古書を扱うくさかんむりなど特徴あるコーナーがある書店です。シェア型書店では希望者が棚主さんとなり本を販売することができます。棚主さんの個性が光る様々な本が並んでいます。
絵本日和の本棚は「世代を問わず絵本で心豊かなひと時を過ごせること」をコンセプトに新刊の絵本を販売するコーナーです。
ギャラリーコーナーでは、定期的に絵本などの原画展を開催しています。訪問したときは、彫刻家・絵本作家のはしもとみおさんの「巡回展 いきものたちの物語」を開催していて、絵本の原画のほか、猫の木彫などを身近に見ることができました。
選書喫茶もくじ堂
2階の選書喫茶もくじ堂は、「本を選んでもらう」が体験できるカフェです。本を選んでもらうことで、読んでみたらとても面白いと思える本や時には日々の悩みを解決する糸口にもなる本と出会えることがあります。
佐藤さんは、学生時代、ブックホテル(滞在中に好きなだけ本が読めるホテル)で選書の仕事をしていました。その中で、悩みを抱えるお客様と接したとき、そのお客様に読んでほしいと思った本があり、それを勧めたところとても感謝されたという経験がありました。選書の仕事に人の人生に寄り添う力を感じたそうです。
選書喫茶もくじ堂には佐藤さんが選んだ書籍が展示されていて、その書籍は自由に手にとって読むことができ、落ち着いた雰囲気で飲みものや食事と読書が楽しめます。
起業に迷いなし
佐藤さんは2023年3月に大学を卒業し、一般企業に就職しましたが、入社後、お母様から書店開業の構想を聞きました。佐藤さんは本が好きで、選書の仕事も続けたいという思いがあり、お母様と書店を開くことを考えるようになりました。
事業化にあたり書店と選書だけでは十分な収入が得られないだろうと考え、書店にカフェを併設することを考えました。知人から立地の良い貸店舗があると紹介され、現在の店舗が早々と決まりました。その年の6月に会社を辞め、起業の準備に取りかかりました。起業することについて、迷いはなかったとのことです。
実は、佐藤さんの祖父母が佐倉市臼井で42年間文具店を営み、文具店の2階にMEMORYという喫茶店を併設していました(喫茶店は1997年に休業)。残念ながら、そのお店は惜しまれつつ2023年に閉店しましたが、その文具店と喫茶店のノウハウがサクラdeブックスの運営に生かされているのです。
引き継いだブレンドコーヒー
選書喫茶もくじ堂では、ブレンドコーヒーが2種類楽しめます。「フレンチプレスで淹れるトラジャブレンド」と「フレンチプレスで淹れるオリジナルブレンド」です。トラジャブレンドは、以前のお店MEMORYで出していたコーヒーの味に限りなく近いと感じたこだわりのコーヒーです。また、昭和レトロを感じさせる4種類のクリームソーダもお勧めです。
白樺派のカレーレトルトの活用
選書喫茶もくじ堂で出される白樺派のカレーは、白樺派のカレーレトルトを活用しています。開店前にボリュームのあるフードメニューを検討していたところ、白樺派のカレーのことを知りました。文学つながりでサクラdeブックスのメニューにふさわしいと思い、わざわざ千葉県我孫子市まで出向き試食しました。レトルトカレーのレベルが高いと評価しフードメニューに採用しました。レトロなソース・ボートが大正ロマンの雰囲気を醸し出します。
サクラdeブックス
千葉県佐倉市新町48-2
定休日 月、水曜日(第4水曜日は貸切イベント)
HP https://sakura-de-books.1web.jp
X(旧Twitter) @sakura_de_books
Instagram @sakura_de_books