白樺派のカレー
ニュースレター第12号
2019年8月発行
我孫子では、人気オンラインゲーム「文豪とアルケミスト」に登場する白樺派文豪のファンが白樺文学館などを訪れ、お土産に白樺派のカレーを購入したり、白樺派のカレーを注文し撮影したりと、「白樺派ブーム」が起こっています。我孫子インフォメーションセンター(愛称:アビシルベ)の池田ゆきこさんは「白樺派文豪」にちなみ「文豪とアルケミスト」関連のイベントを企画するなど、地域の活性化に取り組んでいます。
我孫子をもっと知りたいと思いアビシルベへ
引っ越してきた当時はあまり我孫子市に興味はありませんでした。もともとはゲームデザイナーになりたいと思い、そういった学校にも通いました。しかし、様々な理由から仕事を辞めることに…。その後、アルバイトとして我孫子市内の書店で働くことになり、業務の中で地域の方とお話したり郷土史のコーナーに我孫子市の歴史の書籍が多くあることに気づき、もっと我孫子市を知りたいと思った際にアビシルベの求人広告を見て応募しました。いまでは地域の方とより密接にかかわることができ、やりがいを感じています。
コスプレを楽しむツアー
普段は受付業務やお客様のご案内をしています。また、ゲームデザインの知識を生かし、イベントポスターのデザインやチラシの作成も行っています。市内外各所に掲示された「あびこ桜キャンペーン2019」のポスターも私がデザインしたものなんですよ!
スタッフの人数は少ないですが、協力しながらイベントの企画運営をしています。昨年は市内を巡るバスツアーを企画し、みんなでコースを考えました。私は文化財でコスプレを楽しむツアーを企画し、たくさんの方に喜んで頂きました。「なんでもやってみよう!」の精神で、よりみなさまに我孫子市を知って頂けるよう様々な業務にチャレンジしています。
人気ゲーム「文豪とアルケミスト」のイベント
ゲームデザイナーになりたかったくらいですので、幼少期よりアニメやゲーム・漫画が好きでした。成人してからもゲーム会社各社がどんなゲームを発表するか普段から気にしていました。その中で我孫子市にかかわりの深い「志賀直哉」「武者小路実篤」がキャラクターとして登場する「文豪とアルケミスト」を知りました。
近年、アニメやゲーム・漫画の舞台として登場した地方や原作発祥の地を“聖地巡礼”と称し訪れるファンが増えており、私自身も何度か“聖地”を訪ねたことがあります。その経験から、地方が“聖地”になることにより得られる経済効果は計り知れないと感じました。今後、我孫子市を若い世代のファンが訪れる“聖地”としPRするべく「文豪とアルケミスト」をなんとか招致出来ないかと考えました。結果、様々な方にご協力を頂き「志賀直哉」「武者小路実篤」「有島武郎」の白樺文豪3名のパネルを作成し、「アビシルベまつり」や「白樺文学館」で展示するまでに至りました。
おかげさまで、パネル展示期間中は多くの方が我孫子市に足を運んでくださいました。(数人にお話を聞きましたが、北は北海道、南は九州からいらっしゃった方もいました。)さらにインターネット上で「我孫子市はいいところだった」「また行きたい」などの感想も拝見し、我孫子市をPRする一歩になったのではないかと思っています。
我孫子の良いところを伝えたい
もちろん「文豪とアルケミスト」の“聖地”として我孫子市をPRしていくことも大切ですが、「文豪とアルケミスト」に頼るだけではなく我孫子市単体でも誇れるものはたくさんあります。古代から続く歴史と、豊かな自然、四季折々の鳥たち、温和な人々…その中でも、白樺派のカレーは、100年前に我孫子に住んでいた白樺派の文人たちが食べていたカレーを再現したもので、我孫子市ならではの歴史的価値を持ったカレーだと思います。
文豪とアルケミストとは? 「DMM GAMES」より配信されているPC・スマートフォン向け人気ゲームアプリ。 【近代風情が漂う平和な時代に、突如として文学書が全項黒く染まってしまう異常現象が起きる。それに対処するべく、特殊能力者“アルケミスト”と呼ばれる者が立ち上がり、文学書を守るため文学の力を持つ文豪を転生させる。】 (文豪とアルケミスト公式HPより) プレイヤーは“アルケミスト”の能力者として、様々な有名文豪を転生させながら黒く染まった文学書を元ある姿に戻していくストーリー。転生した文豪たちは“イケメン”になっておりグッズはもちろん舞台化される等、若い女性を中心に人気となっている。 |
池田ゆきこさん: 我孫子インフォメーションセンター アビシベルに勤務5年目。栃木県日光市生まれ。幼稚園~小学校2年までを関西で過ごす。その後、柏市に移住。我孫子市には12年前に移り住む。住んだ年数では我孫子市が一番長くなりました! |