白樺派のカレーで給食
2016年10月18日(火)
我孫子市立我孫子第一小学校
10月18日(火)、「白樺派のカレー」が給食に供されるこの日、白樺派のカレー普及会メンバー4人が我孫子第一小学校を訪れました。校長室で太田悟校長、栄養士の吉澤先生としばし歓談しました。
太田校長は、教科の副読本「ふるさと我孫子の先人たち」を手に、その中の柳宗悦の項で兼子夫人と「白樺派のカレー」が紹介されていること等を話されました。吉澤先生からは「普段のカレーも隠し味に味噌を使っているが、今日は麦の粒味噌にしてみた。野菜は地元産でパウダーは全量『C&B純カレー』を使った。1年に1回は「白樺派のカレー」を出したい。」との嬉しいお話しでした。
5年生の2クラスに2人ずつ分かれて、食欲をそそるカレーの香りがする廊下を進み教室に入ると、すでに配膳が終わりお腹を空かした子ども達が待っていました。「いただきます」の挨拶をして、カレーを口に運ぶと、最初は甘く後からほんのり味噌の風味が口に広がりとても美味しい鶏肉のカレーでした。それを証明するかのように、子ども達も口々に美味しいの連呼で、おかわりには列ができあっという間の完食でした。
カレーを食べて元気一杯の子ども達に見送られ、お腹も気持ちも満足し我孫子第一小学校をあとにしました。
我孫子第一小学校には、柳宗悦の叔父嘉納治五郎の書があります。
正面玄関を入ると「鏡為人以」(ひとをもってかがみとなす)、校長室には「達必力」(つとむればかならずたっす)の額が掲げられています。
嘉納治五郎の甥である柳宗悦の妻・兼子が、約百年前に白樺派の文人たちにふるまったとされるカレーが、「白樺派のカレー」として蘇り、嘉納治五郎の書が掲げられているここ我孫子第一小学校の給食に供されています。
何か不思議な縁を感じた一日でした。